PS Vita 3Gでのコンテンツダウンロードに容量制限


週アスPLUSで、PS Vitaは3G経由でPlayStation Storeにアクセスしてコンテンツを購入する場合、20MBまでという容量制限があることを伝えていました。

PSVITA

PlayStation Storeで販売されているコンテンツをWi-Fi経由だけでなく3G経由で購入できることになりますので、ドコモのサービスエリア内であればどこでもPSNに接続してPlayStation Storeからコンテンツ購入ができます。ほぼ日本中どこでも繋がるというのは3G接続の一番大きなメリットでしょう。

ダウンロード速度がベストエフォート128kbpsに制限されていることで大容量データのダウンロードには不向きであることは明白でしたが、実はそれ以上に不向きな理由として20MBまでというダウンロード容量制限が設けられていることが今回明らかになりました。

PS Vitaの一番の特徴は3G対応モデルがゲーム機として初めてラインナップされていることで、3G接続プランはNTTドコモと提携しプリペイドデータプランが用意されます。このプリペイドプランは20時間(980円)または100時間(4,980円)の2種類ですが、速度に関しては受信時最大128Kbps/送信時最大64Kbpsと制限されています(100時間プランにはウェブブラウジング向けと想定される受信時最大14Mbps、送信時最大5.7Mbpsでの3時間通信が可能が付いています)。

もちろんこの128kbpsという数字もベストエフォートであり、速度補償されているわけではありません。最大でも128kbpsと考えれば良いでしょう。

計算上、この128kbps(=16KB/s)は1秒間に16KB(キロバイト)をダウンロードできるということを意味します。容量制限の20MBをPS Vitaの3Gでダウンロードするには計算上
20MB(=20,000KB) ÷ 16KB = 1250秒(=20.83分)
となり、最低でも20分必要な容量になります。ダウンロード完了までじっと待つには忍耐が要りそうな時間ですが、待てないという程非現実的な数字ではありません。

具体的に過去のPSPのゲーム体験版ダウンロードの例で例えると、Patapon2 DEMOが約100MB、みんなのスッキリ体験版で約8MBですからSukkiriは3Gでダウンロード可能ですがPatapon2は無理だということになります。

ただし、この20MBまでという制限値は「今後変更の可能性あり」となっているため規制が緩和される可能性もあります。とはいうものの128kbpsのままでは計算上Patapon2 DEMOのダウンロードに単純計算で20MBの5倍、つまり100分(1時間40分)以上かかることになりますのでとても現実的とは言えません。

そのためおそらくこの「今後変更の可能性あり」は128kbpsではない高速回線が提供できるようになった場合のことを想定しており、単純にユーザーの状況あるいは要望に応じて変更を検討するというような前向きな姿勢ではありません。

では、今後3G回線が高速化する可能性はあるのでしょうか。

SCEがNTTドコモを提携キャリアとして選んだ理由のひとつに回線の安定性を挙げています。通信方式は世界規模で販売するPS VitaですからまずはW-CDMAを選択したのであろうことは容易に想像がつきますが、日本の場合W-CDMAとなるとNTTドコモがソフトバンクの2社択一となり、回線の安定性を条件に挙げた時点でNTTドコモの1択になってしまいます。

私は10年来のNTTドコモユーザーですが、ドコモは自ら価格破壊を引き起こすようなアグレッシブな企業体質ではありません。今回PS Vitaで採用された128kbps通信も月額5,985円でパケ・ホーダイ系の定額サービスの範囲内でPCなどでの通信に使いたいというニーズに応えるために存在するプランの流用で、全体の通信量を圧迫しない低速ネット接続回線です。ライバルが存在しない限りドコモはユーザーの希望に添う形の値下げあるいは回線の高速化はしないはずです。

3GモデルのSIMロックについては、「発売当初はSIMロックあり。今後の対応については様々な可能性を検討中(SCE広報)」としていることから当面PS VitaではNTTドコモのSIM(あるいはNTTドコモのMVNO:仮想移動体通信事業者である日本通信b-mobile)しか利用できません。PS Vitaではドコモの定額プランも使用可能で、下り14Mbps、上り5.7Mbpsにも切替できることから何らかの形でアクセスポイント(APN)が変更可能だと思われますが、APNの設定を変更する形では無く、例えばドコモのSIMしか使えないのを逆手に取った『低速回線/高速回線の切替』のような形式にしてある場合ドコモのスマートフォンではあり得なかった「ドコモの端末なのにb-mobile SIMが使えない」という事態も起こりうるかもしれません。

こうした状況を考えると、PS Vitaでのダウンロード20MBまでという制限値が変更される可能性があるとすればSIMフリー化による市場競争の原理が働いた場合に限る可能性が高くなります。

最近ソフトバンクモバイルの孫正義社長が、そもそも需要が無いどころかソフトバンク自身も積極的に販売する気すらない超マイナー電話機を1台だけSIMロック解除して発売し、「出してみたが、(SIMロック解除の)需要がほとんどなかった」という口実でSIMフリー端末に積極的に取り組む考えがないことを明らかにしたようにSIMフリーへまい進するのはほぼ(今回イー・モバイルの話は除く)ドコモの孤軍奮闘状態となってしまっています。
SIMフリー化されてもメリットが無いドコモがPS Vitaの顧客争奪のために安価な高速格安プランをわざわざ用意するとも思えませんのでSIMフリー化による市場競争の実現は困難が予想されます。ドコモ、auとソフトバンクの3大キャリアごとにPS Vita 3Gモデルが用意されることによる競争の方が可能性は高いと言えるかもしれません。

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PS Vita 3Gでのコンテンツダウンロードに容量制限” に対して 7 件のコメントがあります

  1. ゆた より:

    うーん
    いろんな利害関係というか
    複雑ですね
    スマホはドコモに食われつつある
    ソフトバンクが
    なにかしら大きなアクションをして
    それがうまい感じに
    vitaの回線高速化を
    ドコモに促したり
    しませんかねぇ・・・

  2.   より:

    この制限には設備、ハード的制限はなくユーザーの選択次第。
    20MBごとに通知を出してDL継続するかどうか問えば一応100MBとかも可能。
    あと128bps制限はグローバル展開用。Kindleの全世界3Gをイメージすればいい。

  3. あああ より:

    それ以上にって表現はおかしいと思うよ
    それに伴った妥当な配慮でしょ
    普通の人は容量どのくらいでどの程度時間かかるか分からないんだから
    1時間も2時間もかかる物が3Gでダウンロードできてしまうのはよくないでしょ

  4. まもすけ より:

    配慮ではなく、すべては接続が容量による従量制ではなく時間制だからでしょう。ダウンロードに時間を割いてしまうとそれだけでプランを消費して終わってしまいます。
    ダウンロードするなら現状ではWi-Fiを使うほうがベターです。

  5. ドカンくん より:

    一体この回線で何をしようって言うんでしょうね…。
    3G版はいずれPSPgoみたいな扱いになってる気がします。
    モノは全然違いますが。

  6. ゆた より:

    大人のためのゲームブログが大変なことに!
    まもすけさん
    なにかあったんですか?
    大丈夫ですか?

  7. まもすけ より:

    @ゆたさん

    ご心配をおかけして申し訳ないです。

    ブログのデータベースが飛んでしまいデータが消失しました。
    最近データベースが不調でよくサイトに繋がらなくなっていたんですが、まさかデータがなくなるとは…という状態です。

    とりあえず3ヶ月前のバックアップはとっていたので戻せました。

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