PlayStation Vita対応「定額データプラン128K」の罠


NTTドコモが、PlayStation Vitaでも利用可能な定額通信プランとしてFOMAデータ通信専用定額プラン「定額データプラン128K」を2012年3月1日(木)より提供開始すると発表していました。

ps-vita-DoCoMo

今回ドコモが発表したのは、定額3G通信プランで、既に発表されている100時間/20時間の接続プランと同じ、128kbpsの受信速度の月額定額プランです。

気になるのは料金ですが、なんと、キャンペーン価格で月額1,380円です。
ただし、1,380円は2012年3月1日(木)から2012年9月30日(日)までに定額データプラン128Kを申込むと、申込み月から最大13ヶ月間、月額利用料金の上限額を200円割引するキャンペーンによる価格で、キャンペーン終了後は月額1,580円になります。それでも安いですね。

速度が128kbpsですが、ツイッターやメールなどのテキスト中心の通信であれば十分です。

安い!

え?

本当に?

この定額データプラン128K、かなり裏があります。というか、私なら絶対に申し込みません。

ドコモの通信網を使う似たような定額通信プランとして、日本通信が全国のイオンで展開するb-mobile SIM プランA(月額980円で100kbps:ただしユニバーサルサービス料金が7円必要ですので実際は987円)がありますが、圧倒的にb-mobileのイオンSIMの方がお得ですのでPS Vitaで定額通信プランを検討していて近くにイオンのb-mobile取り扱い店舗があるのであればそちらをお勧めします。b-mobileのデータ通信なら契約期間縛りもありません。

では、何が裏なのか、ご説明します。

1) 本当の料金は3,160円 2年縛りでようやく1,580円
今や当たり前となっている2年間使い続けるのが前提の契約で、途中解約した場合の違約金は9,975円、つまりおよそ半年分の定額料金並みの違約金を払わないと解約できません。

ゲーム機に毎月定額料金を2年間払い続けるユーザーが果たして存在するのでしょうか。まだそのためのコンテンツが存在するのかさえ疑問ですから当然「やっぱり使うことが少ないから解約しよう」と考えるユーザーはかなり多いと思います。しかし、そのためには余分な解約金が必要です。

かといって、2年縛りのない3,160円を毎月払いますか?払いませんよね。

2) 月額料金だけでは使えない 実は必須のプロバイダ契約
1,580円というのは単に通信料であり、インターネットに接続するためには別途プロバイダ契約をしなければなりません。

ドコモのプロバイダはspモード(月額315円)、mopera Uスタンダードプラン(月額月額525円)に加え、この定額データプラン128KのためにmoperaU Uスーパーライトプラン(月額157円)を新たに設定するようですが、なんと提供開始予定は2012年8月。それまでは高いプロバイダ契約が必須です。なお、2012年8月から2012年9月30日までにmoperaU Uスーパーライトプランを申し込むと最大13ヶ月間、月額使用料157円が無料になるキャンペーンなど、最初だけタダ系のサービスはあります。

せめて月額315円のmoperaU Uライトプランが使えれば良いのですが、対応プロバイダとして列記されていません。315円ならspモードを使えということでしょうか。

b-mobileにはプロバイダ料金が必要ありません。

3) ドコモのFOMA携帯なら128kbpsアクセスポイントモードにすればパケ・ホーダイ上限の5,985円(ただし要対応機種)
スマートフォンでパケ・ホーダイ フラット(月額5,460円)でも、FOMA携帯にSIMカードを移して128kbpsアクセスポイントモードで接続すればわずか525円のエクストラコストでPS VitaをFOMAを親機にしたWi-Fi接続でインターネットに接続できます。使わない月にスマートフォンで運用するなら5,460円、FOMA携帯ならパケ・ホーダイダブルにして4,410円になるので、少なくとも解約金のいらない気楽さでPS Vitaをネットにつなぐことができます。

Xiパケ・ホーダイ フラット契約にすればXi非対応スマートフォンでも同額で128kどころかフルスピードでテザリング可能になります。(しかも2012年4月までは4,410円)。Xi対応機種を購入しなくてもXi契約はできるので、定額データプラン128Kを契約するよりテザリングで考えているならXiにしてしまったほうが結果的には安くなります。

わざわざ定額データプラン128Kを契約する意味がありません。

また、今回ドコモが発表した定額データプラン128Kは通常電話機本体の割引がない代わりに通話料金が安い「バリュープラン」となっています。電話機本体を値引きする代わりに通話料金が高い「ベーシックプラン」の場合は735円加算されます。電話機本体の購入が伴わないのにベーシックプランがなぜ存在するのかや、そもそも通話は関係ないデータ通信プランなのにバリュープランになっている時点で、ドコモの料金体型を崩さない範囲での料金設定にしかできなかったことは明白です。

今回の料金プランはPS Vitaで使用可能となっていることからSCEJが何らかの形で関与したことは間違いないでしょう。携帯ゲーム機にとって初めての3G常時接続可能なインフラを持つゲーム機のパイオニアとして安価な料金プランを持って市場を牽引していくくらいの意気込みを見せてくれることを期待していましたが、やはりドコモの「繋がるけど高い」牙城は崩れないままだったことが非常に残念です。

スマートフォンのテザリングのWi-Fi接続で使おうよ、という3Gモデル不要論(Wi-Fiモデルで十分)すら沸き上がりそうです。

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PlayStation Vita対応「定額データプラン128K」の罠” に対して 4 件のコメントがあります

  1. b-mobiler より:

    ドコモが販売するスマートフォンはテザリング時にAPNが強制変更されるはずなのですが、
    3)のような128K通信のテザリングができるようになるのでしょうか?
    少なくとも現状のSPモード(パケホ)では利用できなかったと記憶していますが・・・

    本プランはイオン専用SIMがある中での発表なので
    単に定額データプラン64Kの速度を底上げした程度の印象ですね

  2. まもすけ より:

    すいません。スマートフォンのテザリングではなくFOMA携帯のアクセスポイントモードです。勘違いして書いていましたので直しました。

    64kはサービスをやめて128kに置き換えるようですので後継プランですね。

  3. リストラ より:

    私もdocomoの定額128Kが気になって色々調べて、こちらにたどり着きました。確かにきな臭いプランですね。
    年が変った現在、docomoの定額128Kに契約すれば、タブレットが実質無料でゲット出来ます。そう考えると、契約はありかな?と思います。
    SIMを入れ替えれば、タブレットをFOMAハイスピードで接続も出来ます。
    あれこれ考えてるようですよ、docomoも。

  4. まもすけ より:

    @リストラさん

    128kは実質2年縛りでmopera契約だと、たかが128kで2年間我慢することになるので今イチかなぁと。

    今ならXi契約でテザリングした方が結果的に満足できそうです。私の場合XiにしてXiカケ・ホーダイにしただけで電話料金が激減しました。iPhone 4S + Xiで必要に応じてテザリングは非常に快適です。

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