余ったスマートフォンの活用方法〜専用携帯ゲーム機要らない時代きっと来るよね
スマートフォンが余るなんて、そもそもその発想が出てくること自体がおかしいと一般的には思われていることは十分承知してます。
特にコレクションしていたわけではありませんが、気になって収集していたスマートフォン端末も気付けば10台の大台に乗ってしまっていました。
HT-03A
T-01C
SH-10B
SC-02B
N-04C
SC-05D
IS-12T
SONY Tablet S
iPhone 3GS
iPhone 4S
このうち実際にモバイルデバイスというか、長期間電話として使っていたのはiPhone 3GSとiPhone 4Sだけで、あとのものはWi-Fi運用前提でなんとなく購入しただけで所有欲を満たすためだけに選ばれしスマートフォン達です。
こんなものは本来家庭不和の原因なわけですが、子供たちが今流行りの『パズル&ドラゴンズ』をやりたいというのでついにゲーム機として放出することになりました。
よく考えたら、これは余ったスマートフォンの有効活用なんじゃないかと思った次第です。その先に見えるのは…
調べて始めて分かったのですが『パズル&ドラゴンズ』はAndroid 2.2の端末では動きません。本当は一番使い道のないT-01Cをパズドラ専用にしたかったのですが、対象外だというのでまずがっかりです。
カスタムROMになっているSH-10BとHT-03Aは、あまりの遅さにインストールする前に自発的に脱落させました。
Windows Phoneも使い道がない筆頭ですが、当然のことながら開発してもプレイする人がいませんのでパズドラはリリースされておらず不戦敗にて脱落です。
余った(使わなくなった)スマートフォンをゲーム機として第2の人生を歩ませてやるのはいいアイディアだと思うのですが、そもそもそれ以前に脱落者が多すぎます。
ということで、SC-02B(NTT DoCoMo Galaxy S)とN-04C(NTT DoCoMo 初代MEDIAS)とiPhone 3GSが晴れてパズドラ専用デバイスに決まりました。
SC-02Bは動作推奨端末リストにありませんが普通に動作します(ただしOSはAndroid 2.3)。逆にN-04Cはリストにあるものの、CPUクロックが800MHzと遅いため動作がもたつきます。更に端末自体のメモリー容量が少ないため(インストールには空き容量90数メガバイト必要みたい)、あれこれアプリをアンインストールしないとパズドラをインストールすらできませんでした。
私が所有するAndroid端末の中で最も古いものは日本初のAndroid端末であるHT-03Aですが、2009年に発売された割にはもう使い道がなくなってしまいました。逆に同時期に発売されたiPhone 3GSは気持ち全体的にもたつくのを気にしなければ現役で頑張れます。Androidは猫も杓子もスマートフォン時代になってからはちょっと古いと使い捨てみたいな扱いしかできませんね。
パズドラをプレイ中の娘たちには古いAndroid端末でも十分楽しめるみたいです。そもそも電話機だと思って触ってないみたいですけどね。聞くと「私のゲーム機」と言っていますので、そんな娘たちが消費者の中心世代になったときには専用ゲーム機なんて必要ないのかもしれません。
考えてみると、キャリアの販売促進のための割引があってもニンテンドー3DSやPlayStation Vitaより遥かに高額なスマートフォンが今はポンポン売れているんですよね。ゲーム機が売れないのはそれ自体が高いからではなくてスマートフォン中心の社会に変わって来たせいでスマートフォン以外の消費に金が回らないからだと思います。しかもライトなゲームが好まれる今の時代に、ほぼ専用機と同等のゲームが既に持っているスマートフォンでプレイできるわけですから、携帯ゲーム専用機の魅力が消費者に届く前に消費者が離れて行ってしまいます。
今の10代前半の若者がゲーム購入層の主力になる近い将来、ゲームしかできない携帯ゲーム専用機は生き残るのがかなり困難ではないでしょうか。パズドラをプレイしている中学1年生と小学5年生の娘を見ててそう感じました。
PCが何年経っても据え置きゲーム機の代わりにはならなかったのは、PCの方が高額製品だったためだと思いますが、スマートフォンのような高額製品の方が売れてしまっている市場の場合は、携帯ゲーム機の市場が縮小してしまうかもしれません。