PSP2 – ソニーの次なる戦略〜巨大企業「ソニー」多ブランド融合の未来

VG247で、E3で発表されると噂があったPSP2についてE3での発表は99%ないという情報を掴んだことを掲載していました。
【情報源:VG247

PSP2: Touch-screen, two cameras, games for end 2010, beginning 2011
PSP2:タッチスクリーン、2つのカメラで2010年末か2011年初頭に登場

If you thought a hint that PSP2 may make an appearance at E3 was exciting, get a load of this shit.
PSP2がE3で発表されたら衝撃ですが、そんなことはありえません。
Baby steps.
しかし、情報が出てきたことは嬉しいですね。

MCV rumoured last week that Sony could announce PSP2 at E3.
ソニーがE3でPSP2を発表するかもしれないと先週MCVが伝えていました。
VG247 goes digging. According to a source familiar with the matter, its 99 percent it isnt an E3 reveal.
VG247では更に調査を進めました。その件に近い情報筋によると、PSP2がE3で発表されることは99%あり得ないそうです。
But theres much, much more.
とはいうものの、そこから想像以上の情報を入手しました。
Multiple British sources have confirmed that PSP2 NDAs have been in place at publishers and developers for many months.
英国の複数筋からの情報によると、数ヵ月前PSP2に関する秘密保持契約がソフトウェアの販売元や開発元と結ばれたことが明らかになりました。
PSP2 has two cameras, one forward and one backward facing.
PSP2は正面と背面に1つずつ、計2つのカメラを搭載しています。
It has a touch-screen, but apparently it has retained the trademark physical PlayStation buttons.
タッチスクリーン搭載ですが、PlayStationのマークが付いたボタンは現行同様存在しています。
UK sources were previously working towards a 2010 release. This is now 2011.
先の英国の複数筋によると、以前は2010年のリリースに向けて開発を進めていましたが現在は2011年となっています。
One source would be amazed if there was any kind of physical media involved. Weve been told it could be 3G-enabled, as opposed to the WiFi-only PSP go. This bit was sketchy.
情報筋のひとりは、もし物理メディアを採用していたら逆に驚きだとしています。また以前PSP2はWiFiオンリーのPSP goとは異なり3G対応とお伝えしましたが、そもそも本当かどうかはちょっと微妙な情報です。
Multiple PSP2 games are being made in Britain right now. Some have even already been canned.
There have been finished units in the UK, but we havent spoken to anyone thats seen a final case.
複数のPSP2ゲームが英国で現在開発中です。すでにそのうちのいくつかは完成しています。また英国には試作機が複数存在していますが、それが最終的な製品形態かどうかはまでは言えない状態です。
When asked directly about reveal timing, one source said, If the games were aiming for end 2010, beginning 2011, and now its a 2011 release, Id say a gamescom or TGS announce for launch early next year.
実際いつ発表なのかを直接聞いたところ、その情報筋は開発中のゲームが2010年末か2011年初頭を狙っているのだとすると、2011年の発売だとしていました。だとするとGamescomか東京ゲームショウで来年頭に発売することを発表するのでしょう。
One source told us the machine is fucking powerful, being based on a four-core Cell CPU. PS3 runs on an eight-core version.
また、PSP2は呆れるほどパワフルだと話してくれました。4コアのCellプロセッサをベースにしているそうです。ちなみにPS3は8コアです。
Crapped yourself yet? Good. Remember, 99 percent certainty leaves 1 percent of uncertainty. Dont take your eyes of Jacks hands in Sonys E3 press conference on June 15.
そんなバカなと思いますか?その通り。99%の確率ということは1%は間違いの可能性があるということです。とりあえずは6月15日にあるソニーのE3プレスカンファレンスに注目です。
We will, of course, be there.
VG247はもちろんそこに駆けつけます。

かねてから噂のあったPSP2ですが、ようやく出てきた情報は来年初頭にも発売するというものでした。
ソニーもタッチスクリーンを採用するという情報もこれまで幾度となく聞こえてきていました。それがライバル任天堂にあってソニーにないものだったため、ファンからの要望も多かったのです。
タッチパネルさえ手に入ればPSPはDSに負ける要素がなくなる、そんな風にファンならずソニーも考えていたかもしれません。以前ならば。

しかし、任天堂がそうであったようにソニーも今後のライバルとして見ているのは、タッチパネルを採用したあれでした。

Apple_vs_N&S

【情報源:アサヒ・コム

ソニー新情報端末発売へ 対iPad、携帯・ゲーム機能

ソニーが、携帯電話やゲーム機などの機能を持つ新型情報端末を、日本を含む世界各地で今年度中に発売する方向で検討していることが分かった。タブレット(平板)型など複数の新製品を投入する見込みで、米アップルの多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」や、タブレット型の「iPad(アイパッド)」に対抗する。

ソニーは、携帯ゲーム機「プレイステーションポータブル」、多機能携帯電話「エクスペリア」、携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」など様々な機器を持つ。地域のニーズに応じて、これらの機能を組み合わせたさまざまな小型端末を投入する考えだ。

基本ソフトには、20日に提携を発表した米グーグル製の「アンドロイド」を採用する方針。ソニーが4月から米国で展開するコンテンツ配信サービスを、新端末向けに来年から日本でも始める。映画やゲームなどが対象になりそうだ。

この情報は朝日新聞の記者がマスメディアとして情報を伝えたことが非常に重要です。上記引用文には書きませんでしたが、ニュースの最後に五十嵐大介という記者名が書いてあります。
個人ブログを初めとする、既存のメディアよりも小回りが利いて速報性に優れると言われる媒体では記事を書いた個人名自体にあまり意味はありません。単なる文章を書いたというサインの意味しかないためです。しかし新聞社の場合には記者が記事の内容に責任を持つため記名をすることがあります。また新聞社の場合には記者自身が独自に情報を入手して自分の判断だけで勝手に記事を公開するといったことはありません。記者の上に総括責任者であるデスクと呼ばれる人がいて、デスクの判断の管理下において記事が新聞社が発表したニュースとして公開されるのです。

つまり、必ずデスクの管理下で取材をし、記事を書きます。最終的に何重ものチェックを経て一般に公開されるのです。もちろん朝日新聞が情報として正しいと判断したからこそ記事を公開したのですから、記事の内容は間違いのない事実なのでしょう。

小型端末といえばソニーにはVAIOブランドのPCがありますが、今回言及されていません。これはVAIOがWindowsベースであるためにAndroidとは明確に分けたいかだと思われます。そのため現在開発している新小型端末にネットブック含めたPCはないでしょう。

ここで注意したいのが、携帯電話やゲーム機などの機能を持つ新型情報端末という表現です。PSP、Xperia、ウォークマンを組み合わせると表現していますので、PSPの場合には対iPhoneとなるAndroidベースのPSPと考えるのが自然です。が、対iPadは?まさかウォークマンと組み合わせる?

実際Xperiaは音楽再生機能をすでに持っていますから、わざわざ組み合わせる必要がありません。ウォークマンブランドをつければいいだけです。
とすると、残る可能性は「OSにAndroidを選択したPSPが大小2種類」しかありません。タブレットPSPにスマートフォンPSPです。PSPは高画質を売りにしているブランドですから、iPad/iPhoneとは逆に大画面タブレットをベースにスマートフォンは縮小表示してくれたらファンにはナミダものです。
Androidをベースにするならば、Xperiaに搭載されているタイムスケープ風XMBあたりがインターフェイスとしてぴったりきそうです。

Timescape

いずれにせよ、秘密保持契約がある以上新しいリーク情報が多数出てくることはありませんので、まずは1%の確率で発表されるE3を楽しみに待ちましょう。

だが、もしE3でソニーはPSP2を発表しなかったら… 

Appleはモーションセンサー搭載iPhone4を既に発表、任天堂もまもなくE3で3DSの詳細を発表します。ソニーはPSP2発表までライバルの新鮮な情報に埋没しないようにするためにどんな計画を持っているのか、期待したいところです。

PlayStationのブランドを持つゲーム機は初代PS、PS2、今遅れてようやくブレイク中のPS3、そしてPSPと一度も失敗していません。そのPlayStaionブランドを活かそうとするソニーの戦略は間違ってはいませんが、そのかわりに失敗した時のブランド力失墜の衝撃の大きさを理解した上で戦略を練ってほしいものです。

PSP2 – ソニーの次なる戦略〜巨大企業「ソニー」多ブランド融合の未来” に対して2件のコメントがあります。

  1. 774 より:

    「PlayStation」にはゲーム機のイメージしか無いので「新情報端末」に付けるには大博打な気がします。
    久夛良木さんの「PLAYSTATION」が残っていたらどうなっていたか違っていたかも。

  2. まもすけ より:

    @774

    プレステマークは残っているようですが、Androidベースになる時点でプレステ開発チームが主導権握らなくなる気がするんですよね。そうでなければAndroid開発チームがXperiaとPSPと2つ存在することになってこの合理化のご時世ありえないですから。
    もうそうなったらプレステブランド付ける付けないは営業戦略になるんじゃないでしょうか。

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