PlayStaion Vitaはスタートダッシュのための価格設定

MCVで、SCEEのAndrew House氏がPS Vitaの予想を下回る安価な価格設定について素早く勢いを付けるにはアグレッシブに発売当初の価格を設定する必要があったと語り、市場に歓迎して受け入れてもらうための価格だとしたことを伝えていました。

Vitsの日本での価格はWiFiモデル 24980円、3G+WiFiモデル 29980円と発表されています。

Xperia Playでさえ通常のAndroid端末の価格であった為、PS Vitaも安くて4万円、場合によっては5万円近い価格ではないかと思われていた所にそれよりはるかに安い価格が提示されたため、歓迎ムードだったことは間違いありません。

“To build rapid momentum to the device, we need an aggressive starting price to move quickly from a core technology adopter to a mass market audience.”
急激な勢いを製品に付けるには、マーケットの顧客に対してコアテクノロジーを投入した製品のアグレッシブな価格を最初に提示する必要があった。

Andrew House氏は市場に対してインパクトを与え、順調なスタートダッシュを狙っているようです。

しかし、よりアグレッシブな価格なのは3G+WiFiモデルです。
iPhoneやAndroid端末は販売価格がキャリアの割引を差し引くと4万円台や5万円台の販売価格が設定されており、通話機能がないという大きな違いはあるもののそれでもPS Vitaがそれらと比べて1万円以上安いというのはユーザーにとっては購入意欲をかきたてる材料です。Wi-Fiモデルのわずか5000円アップで3Gにも対応するのであれば一応3Gにも対応できるようにしておこうと考えるユーザーもいることでしょう。

アメリカではAT&Tがパートナーに決まっているようですが、日本を含めその他の国ではまだ提携キャリアが決まっていません。
ソニー・エリクソンになりますがXperiaブランドの日本での展開から察するに、日本でのキャリアはDoCoMoとauの可能性が高いように感じますが、SCEJがDoCoMo版の他に、方式の異なるCDMA2000 1xのau版の2種類をわざわざ発売するかどうかは分かりません。まずはDoCoMo版とソフトバンク版(SIMフリーならW-CDMA対応で2つのキャリアに対応できます)が現実的ではないでしょうか。

しかし、実際ゲームのための3G回線なので電話と異なり24時間常時接続である必要性はありません。屋外でオンラインプレイなどをする際に3G回線が必要になるだけなので実際に購入する際にはWi-Fi版を選択し、必要時にスマートフォンでテザリングするだけでも十分です。

もし3Gモデルを選択する場合には、SIMフリー端末(または一部DoCoMo端末)で使用することができる日本通信のb-mobile SIM U300(6ヶ月使い放題)というSIMカードのみをとりあえず半年分購入して使ってみるのもいいかもしれません。半年間使いこなしてみて自分には3Gが必要だと分かれば再度SIMカードを購入(クレジットカード支払いによる更新もできますが、購入し直した方が安上がりです)すれば良いのです。

もし3G+Wi-Fiモデルに現行PSP同様インターネットブラウザとスカイプが搭載されているのであれば、スマートフォンの代わりにb-mobileのSIMカードで3Gモデルを購入して普段使いする選択肢はアリだと思います。ブラウザが搭載されていればTwitterもFacebookもVitaで十分楽しめます。