PayPal “マジコン”Flashcart取り扱い業者排除へ
GBATempで、PayPalがFlashcartを販売するストアの排除に乗り出していることを伝えていました。
このブログではいわゆる「マジコン」のことを”Flashcart”と呼称しています。これは翻訳する際元の英文記事が”Flashcart”という固有名詞であること、「マジコン」が完全な和製英語であること、違法コピー問題の根源として「マジコン」が各種報道で大々的に伝えられてきて一般的に「違法な製品」として伝わってしまっていることから「マジコン」という言葉自体の使用を回避しているためです。
過去にはこんな記事も書きました。
今回もこれ以降はFlashcartと呼称します。
GBATempによると、サイトスポンサー(もともと任天堂系を扱うことがメインであるためFlashcartを販売するショップがスポンサーに付いていることが多い)のうちFlashcartを販売するサイトを運営するスポンサーが、PayPalからアカウントを突然停止され資金を凍結されたそうです。Flashcartを扱う業者に対する措置のようだとしています。
いくつかFlashcartを取り扱っているサイトを調べてみると、確かにかつてはPayPalのロゴがあった(=PayPalでの支払いが可能だった)ところからPayPalのロゴが消えているところが見受けられました。もっとも、日本人向けに日本語で販売していたサイトは消失しているところのほうが多いようです。
PayPalを支払い方法に選択するもっとも大きなメリットは「クレジットカード情報を入力しなくて済むため詐欺の危険性を回避できる」ことと、「送付先住所を入力しなくても済む」ことの2点です。私も海外通販ではよくPayPalを使用しています。(最近ではiPhone 4Sを購入したときの支払い方法がPayPalでした)
PayPalでの支払いが可能ということは、そのサイトがPayPalの審査を通っていることにもなり信頼できる通販サイトの証でもありました。今PayPalが利用できないという時点でFlashcartを取り扱うサイトの信頼性を証明するものが一つなくなったことに加え、消費者が安心して購入するための方法がなくなったことになります。
最近では以前ほど簡単に購入できなくなったこともあり、Flashcartが話題になることも少なくなりました。ニンテンドーDS系でHomebrew起動のためにはFlashcartが必要不可欠なためDSのHomebrewシーンもそれに合わせて盛り上がりを欠いてきているように感じます。ただ、逆に今の状態が本来のDSシーンの姿であるとも言えますので、このままひっそりと「好きな人だけ楽しめる」DSシーンが続いていけばそれはそれで幸せなことなのかもしれません。